良い音って何かね(菅原文太風)
現在修理している古いコンソール型のピアノや少し前に修復したスピネット型のピアノ、それぞれ調律をして弾いてみるとなんとも言えない音がする。グランドピアノなどとは異なる音色にピアノの『良い音』っと何なんだろと、しばし考えさせられます。
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最近、定額制音楽聴き放題を始めてから、従来ならおそらく聴く機会がなかっただろうなと思う音楽との出会いの中で、若い芸術家がピアノに求める音も様々だと感じるようになります。
大きさや種類が違うピアノをエフェクターを変えるような感覚でチョイスする。
例えばこの曲。まさにスピネットピアノでのレコーディング(この曲は更にマフラーでミュートした音を使っています)
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オーラヴル・アルナルズ
グランドピアノの簡易バージョン的に考えられている縦型ピアノ。はたしてそこで終わりなのか。縦型ピアノの音とが何なのか。グランドピアノの方が良い音と単純に比べて良いものなのか。
ピアノ調律師の仕事とは何か。闇雲に『美しい音と呼ばれている音』を追求することなのか、それともそのピアノが持つ個性を最大限に引き出すことが本来の目的なのか自問自答する毎日。