ストーリー&クラークの修復(その9)
修理はおおかた終了したのでクリーニング作業に入ります。なんだかんだアメリカンな作りをぼやいたりしましたが、このピアノの最大の魅力であるアメリカンファニチャーを活かした仕上げにします。美しいデザインは国産ピアノも見習って欲しい。
化粧板の剥がれが数箇所あったので修理してワックスがけ。このタイプの外装に使ってたウッドワックスを今まで使っていた外国製品から、国産品のものに変更しました。ナチュラルタイプなので臭いも穏やか。塗布直後は油分が感じられますが一晩経てば自然な風合いに馴染むようです。触り心地も良い感じです。
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“Wood Food” 天然艶出し蜜蝋ワックス
作りが雑な鍵盤も修正。デルタサンダーが必要だったのはこういうわけです。
弾いた時に見える白鍵のサイド部分も意外と汚れているんですよ。
白鍵黒鍵ともにコンパウンドで磨きをかけて仕上げます。
最終調律調整をしていよいよ完成です。