被災したピアノについて
ピアノが浸水した場合の注意点がスタインウェイ(アメリカ)の公式サイトに上がっています。
(Photo by NASA on Unsplash)
先日のエントリでハリケーンにより水没したピアノを弾く男性の話題を取り上げましたが、日本でも東北の津波による被害やゲリラ豪雨による浸水被害が起こっていますので、ピアノを所有されている方は一読しておいても良いかもしれません。
要約すると以下の通り。
浸水がピアノにまで達した場合、目に見えるような破損や不都合等が無くとも、後々に重大な破損を招く可能性が大きいので、響板やピアノ線やアクションなどの交換が必要です。接着剥離などの不都合が発生するまで6ヶ月から9ヶ月かかることも。
また浸水していなくとも、湿気による影響は必ず受けていますので乾燥後にひび割れやサビなどの不都合が発生することもありますので、親水の場合と同じように交換が必要な場合もあります。
浸水したピアノからカビはもちろん、細菌やウィルスなどが発生する場合がありますので、専門機関よる診断が必要な処置が必要な場合もあります。
天災の場合、地震保険などから修復費用などの保険金が下りる場合がありますので、ご自身の保険などのチェックをしておくことも必要です。
分からないことなどはメーカーや楽器店、担当調律師などに相談してください。
参照記事(英語)
USEFUL INFORMATION CONCERNING FLOOD-DAMAGED PIANOS
また、中古ピアノ(ピアノだけではないですが)を購入の際は個人取引ではなく、信頼できる業者や技術者から購入されることをおすすめします。