ピアノ線とピアノ弦のハナシ
『ミュージックワイヤー』は『ピアノ線』の規格をより厳しくしたもので、ちょっと専門的になりますが、
ミュージックワイヤに用いる素材は、JISにおけるSWRS82A、SWRS87A、SWRS92Aという0.80~0.95%の炭素を含有し、きず、脱炭、不純物元素含有量を厳しく規定したピアノ線材が用いられています。また表面の均一性が高い事はもちろん、真円度も通常のピアノ線の半分(数値が低いほど真円に近い)、平打ち性も直径の半分まで叩いて潰しても割れない、エッジの直径が0.2ミリ以下の特殊ペンチで90度の曲げ伸ばししても折れない等の強度が求められます。 それと、これは知らなかったのですが、防錆油などを塗布する事ができないので(一部の輸出用には錫メッキを施したものあり)、錆を防ぐための工夫がワイヤーそのものに施されているようですね。 長年放置して錆びてしまった弦の全交換は、目ン玉が飛び出るほど高いのでお気を付けあそばせ。 参照記事 鈴木金属工業株式会社『ワイヤーのお話』]]>