工房ぴあの
工房ぴあの
  • Information
  • About me
  • Services
  • Shop
  • お問い合わせ
  • ピアノと暮らす
  • blog
  • Information
  • About me
  • Services
  • Shop
  • お問い合わせ
  • ピアノと暮らす
  • blog

1908年製 GROTRIAN Piano 修復(その1)

2023年10月10日 0件のコメント
Piano & Work

1908年製 GROTRIAN(グロトリアン)ピアノの修復依頼があり入庫しました。1908年といえば日本は明治41年。ラストエンペラー愛新覚羅溥儀が清国(現中国)の皇帝に就任した年です。先日1885年(明治18年)のピアノを調律したところなので、115年前といえど随分と最近の話にも思えます。私の年代なら生前を知っている長谷川一夫、伴淳三郎、朝比奈隆さんが生まれ、亡くなった私の祖父もその辺りの生まれだったような。

Grotrian-Steinweg(グロトリアン・シュタインヴェーク)は1835年に設立したピアノ工房の流れを継ぐピアノメーカーで、世界で最も古いピアノ製造会社の一つです。

工房の創業者は後にアメリカへ移住後 STEINWAY & SONS(スタインウェイ&サンズ)を創業することになるハインリヒ・エンゲルハルト・シュタインヴェーク(米国への移住後にヘンリー・スタインウェイと改名)。1856年に長男のテオドール・シュタインヴェークとフリードリヒ・グロトリアンがパートナーとなりグロトリアン・シュタインヴェークに。その後は2000年代までグロトリアン一族が経営を引き継ぐことに。後にスタインウェイが「シュタインヴェーク」という名称の使用を止めるよう提訴した話は有名(敗訴)。

2015年、香港にある柏斯琴行(Parsons Music Group)がグロトリアン=シュタインヴェークの株式の大半を取得し買収。2017年に第2ブランド friedrich GROTRIAN、2018年には第3ブランドとして WILHELM GROTRIAN となり現在の製造は完全に中国製となっています。

製造番号は20229。データベースによると1908年ごろの制作となっています。

この投稿をInstagramで見る

yamamoto 2000(@yamamoto2000)がシェアした投稿

レールクロスの摩耗は激しい
汚れていますがパンチングは過去に交換されているようです
接触防止のカットが施された低音部ハンマー
美しく装飾されたフレーム
ハンマーは弦溝が深いので整形が必要
象牙鍵盤は思ったより綺麗です
面白い形状の補助バンパー
キャスターは後付けのようです
1本張りではなく千鳥がけ

そのほかダンパースプリング劣化のために十分効いておらず、止音状態は良くないのでその辺りの修理も必要かもしれません。

届いた時点で調律がかなり狂っていたので、ざっと調律してみたのですがその美しい音色にびっくり。440hzでの保持力にも問題ないようです。

関連記事
1885年製 ZIMMERMANN Piano
KAWAI BL61 修復(その2)
YAMAHA U1H 修復(最終回)
Previous 【DIY】浴室シャワー水栓交換
Next アリス=紗良・オット 大阪公演

コメント 返信をキャンセル

  • 広告

  • Popular Posts

  • Categorys

    • Car & Motorcycle
    • Diary & Opinion
    • Dog & Doberman
    • Mac & Computer
    • Music & Art
    • Piano & Work
    • Ulcerative colitis & Health
  • Recent posts

    • 大和郡山市芸術協会『第24回 定期演奏会』
    • Bösendorfer + 葛飾北斎
    • 第25回 よんよんコンサートのお知らせ
    • 母校で調律
    • 黒鍵ポロリ
  • Search

Copyright 2025 atelier piano