『発表会に出たくない』と言われる前に
生徒さんも中学生くらいになってくると『ピアノの発表会に出たくない』と言われるという話を時々先生方から聞きます。そういった相談を受けたとき、こういう提案をすることがあります。
(1)選曲はもちろん楽譜も生徒さんに買ってきてもらう
弾きたい曲を生徒さんが選んでくることは、よくあることだと思うのですが、楽譜も生徒さん自身に選んでもらう。高学年にもなれば自分で楽譜を見て、『これなら弾けそう』と解ると思います。学校の帰りなどに友達とワイワイ買いに行くのも楽しいかも。
発表会の考え方のひとつに、少し難しい曲を選曲することによって、レベルを上げたいという思いはあると思いますが、そういうチャレンジが可能な生徒さんと、そういうタイプではない生徒さんいると思います。自分で楽譜を選ぶとどうしても簡単な曲になるかもしれませんが、そこはグッと我慢。簡単な曲でも丁寧に美しく心を込めて弾くことも大事です。
(2)学校の友達と連弾の提案
学校の友達の中には別の音楽教室でピアノ習っている子や過去に習っていた子、吹奏楽部、合唱部などの友達もいると思いますので、その子達と連弾やデュオを提案してみるのはいかがでしょう。ピアノだけに限らず、管楽器でも歌でもダンスでも構いません。一人で弾くのは自信がないという生徒さんでも友達となら。ソロ演奏にこだわらない。
もちろん誘った友達からは会費はいただかないなどの工夫も必要です(希望に応じて写真代金は徴収しても構わないと思います)逆に他の教室の発表会に自分の生徒さんがゲスト出演することも寛容的に。
音楽教室の発表会というとちょっと閉鎖的なイメージがありますが、ストリートピアノブームなどを見ていると、もう少し開放的になってもよいのではないでしょうか。今はもう習ってないけれど演奏してみたい人は案外多いと思いますよ。
なにか参考になれば幸いです。