男はつらいよ 11〜20 雑感
映画『男はつらいよ』全作品一気に観るシリーズ。11作目から20作目まで観ましたのでここまでの感想を。
11作目で寅さんシリーズで最も重要となるマドンナ(もっともこの時点では誰も想像していなかったのでしょうが)リリー(浅丘ルリ子)が登場します。この頃の浅丘ルリ子はデビュー当時の清純派と違って、タバコは吸う酒は飲む、言動はお世辞にも良いとは言えないクラブ周りの歌手を演じていますが、ときおり見せる可愛らしい表情が何とも言えず魅力的。寅さんシリーズ観客動員数歴代2位作品も頷けます(観客動員数1位は12作目、人気投票1位は15作目だそうです)。
リリーは15作目にも登場しますが、リリーにしても17作目の太地喜和子にしても寅さんと結婚しても良いと言ってくれているのに寅次郎の方から冗談扱いして断ったりとか、太地喜和子に関しては立ち消えになってしまってるような。。。(10作目の八千草薫も明らかに寅次郎が好きだったのにね)
『勉強しないと寅さんみたいになっちゃうよ』は16作目。(追伸 8作目でした)それと18作目はシリーズには珍しく悲しい結末です。
12作目は岸恵子、13作目は吉永小百合(2回目)、14作目は十朱幸代、16作目には桜田淳子、樫山文枝、17作目は太地喜和子、宇野重吉(ちょい役で実子の寺尾聰)。18作目には檀ふみ、京マチ子、19作目には真野響子、嵐寛寿郎、三木のり平、20作目には大竹しのぶ、中村雅俊、藤村志保が登場します。女優陣は若くてみな美しいですね。
40歳台になった寅次郎、徐々に自らの恋愛よりも他人の恋愛へのおせっかい役が出てきてますね。そして蒸気機関車はもう出てきません。
個人的には、11作目で満男にピアノを買う買わないで揉めるシーンや、20作目の中で満男がデンセンマン音頭を熱唱していることで、当時の自分が中学生ぐらいだったことがリアルに伝わってきました。
余談ですが50作目の制作が決まったようですね。渥美清亡き今、はたしてどのような作品となるのでしょうか。
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男はつらいよ HDリマスター版