アリス=紗良・オット『Night Fall』ツアーin大阪
年齢などただの数字の積み重ねにしか過ぎないと言われるかもしれませんが、それでも『節目』を大事にする日本人の性(さが)でしょうか。奇しくも今年30歳になられた Alice Sara Ott さんの20歳代最後の演奏と30歳代最初の演奏を生で聴くことが出来た幸せに感謝。
普通のピアノソロクラシックコンサートとは違い、漆黒の会場内に淡いスポットライトにぼんやりと浮かび上がる、これまた漆黒のドレスに身を包んだ彼女。ピアノの蓋の先端部に仕込まれた一直線のLEDライトが白く青く光る。それはまるで月明かりと水平線上に浮かび上がる太陽光の様。まさに Night Fall
ピアノが発する光と影、動と静のコントラスト。そして生と死。
大阪フェスティバルホールは格式あるホールですが、気軽に楽しめるクラシック演奏会でありたいと彼女が望む通り、私もジーパンとTシャツで聴きに行きました。そして、ぜひとも10代、20代のピアノ練習生に聴きに行ってほしい。すぐ目の前を走る美しいお姉さんを目標に。
『現代のジャンヌ・ダルク』と言われたデビューアルバムを衝動買してから10年。これから彼女が歩む30代、40代、そして50代と、どこまで聴き続けることができるかわかりませんが、一人のピアニストの成長が楽しみです。
余談ですが、以前にお知らせしたとおり、今回からサイン会を卒業して、涙をこらえて我慢しました。それにしてもあの演奏の後に大勢のファンと交流を持とうとする彼女の姿勢に頭が下がります。どうかお身体を大事に。
彼女が会場を写した写真に、私も写ってました(3枚目の写真)。アリスのスマホ内に納まった(感無量)
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ナイトフォール
アリス=紗良・オット