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ピアノ移動はプロに任せて

2017年6月7日 0件のコメント
Piano & Work
調律日記

お客様から自分でピアノを移動したいけれど、ネットで調べたもののもう少し詳しくやり方を教えてほしいと問い合わせがありました。

なるほどネットで検索してみると『素人が簡単にピアノを移動させる方法』がいくつか出てきます。

そのほとんどが、ピアノをゴロゴロと押して移動させるというものですが。そもそもピアノの足についているキャスター(タイヤの部分)は移動のためのものではなく、コンサートなどで少し向きを変えたりする時に使用するもので、長距離の移動を想定していません。取り付けネジも短く、場合によっては外れてピアノの転倒を招きかねません。

また外装などを取り外せば軽くなって移動しやすいなどとも書かれていますが、外装を取り外しても200kg以上ある上に、外装を取り外すと重量バランスが悪くなり、アップライトピアノの場合、後ろ側へ非常に倒れやすくなってしまい危険です。一旦傾くともう支えることは不可能です。慣れている私も先日うっかりバランスを崩してピアノを倒してしまい、自宅のガラスを割っていまいました(ベッタリ倒れたピアノはもはや一人で起こすことは出来ません)。

それでもなんとか動かせたとしても、インシュレーター(ピアノ固定用の丸いお皿)の設置はどうするのでしょうか。一人が片方を持ち上げている間に、もうひとりがピアノの下へ腕を入れて設置しますが、うっかり手が滑って腕の上に300kgのピアノが落ちることを考えるとゾッとします。また持ち上げる際には両サイドに十分なスペースが必要ですが、壁面に付けて設置する場合は専用工具が無いと不可能です。

ネットの情報は想像だけで書かれたものも多く、鵜呑みにすることは危険です。

調律師仲間や運送業者さんでも、足を粉砕骨折された方が居ます。

命にも関わることなので、ピアノの移動は短距離でもプロに任せましょう。

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