レペティション・スプリング調整不良の動画
グランドピアノアクションの重要部品であるレペティション・スプリングの悪い状態と良い状態を動画撮影してみました。
最初の音(B♭)のハンマーの動きが良い状態、次の音(A)がスプリングが弱い状態。
違いが分かりましたでしょうか? 発音後に鍵盤を押さえた指の力をやや抜くと、ハンマーがスッと持ち上がるのが良い状態。Aの音は持ち上がらないまま終わります。これだと次の打鍵のスタンバイが出来ず、グランドピアノの優れた連続打鍵性能が損なわれてしまいます。プレイヤーは動きが鈍く感じられ、タッチも重くなったように感じるようです。
原因には(1)アクションの可動部分が湿気などによりスティック(固くなってしまっている)を起こしている(2)スプリングそのものが弱くなっているなどが考えられます。
上記の(1)を確認後、問題がなければスプリングの強さを調整します。調整にはヘルツ型アクションの場合、スプリング・アジャスターという工具を使います。