ピアノ豆知識『調律時の冷暖房』
いよいよ寒くなってきた最近では調律時に暖房を入れていただくことが多くなりました。調律開始時に『寒くないですか?』とか『暖房入れても大丈夫ですか?』と聞かれることも多いです。そこで調律時の冷暖房につして少し書いてきます。
基本的に調律時の室温は、レッスン時の部屋の状態でさせていただくことが望ましいです。外からお伺いしてさぞ寒かったでしょうと、普段より高めの温度設定にする必要はありません。普段通りで結構です。できれば調律開始時までにその温度にしておいていただければありがたいです(ピアノが温まるまでタイムラグがあります)。極端な話、普段から寒くても暖房は全く使わずにレッスンしているのならその状態で構いません。
一番困るのは、調律も半ばを過ぎた頃に暖房(または冷房)を入れられること。場合によっては最初からやり直さなければならないこともあります。(ちなみに扇風機は大丈夫です)
そんな場合は一言声をかけていただければ、状態に応じた返答をします。
わがままを言うようですが、それほど温度の変化に敏感に反応するんです。
余談ですが『1年の内いつの季節に調律するのが良いのですか?』ともよく聞かれます。以前にも書いた記憶があるのですが、いつということではなく、なるべく前年と同じ頃にしていただくこと、長く空け過ぎないことが大事です(少し過ぎちゃったから来年というのはダメです)。できれば年2回していただけたなら、1年を通して非常に安定した状態でピアノを楽しんでいただくことが可能です。
床暖房については別の問題がありますので、こちらの記事を
ピアノと床暖房