外装が無く、フレームとアクションだけの異様な形のアップライトピアノは、独創的なピアノ制作で有名なドイツのピアノメーカー Klavins の Una Corda Piano と呼ばれるモデル。


unacordapiano

ピアノで言うウナ・コルダ(Una Corda)は、一般的にはソフトペダル(左端のペダル)を指しますが(注釈1)、本来の意味は『1本の弦』という意味。なるほど、このピアノはよく見ると、1音に対して弦は1本しか張られていませんね。


(止音時にニッって鳴る)

独特な音色は好みが分かれるところですが、調律師としては、ユニゾンを合わせる必要がないので楽(?)と言う冗談はさておき、前々から家庭用アップライトピアノは弦は1本でも良いのではないか(注釈2)と思っていました。

詳細は下記のメーカーサイトに。しかしこのメーカーは面白いピアノを作りますね。

Klavins PIanos

注釈1
グランドピアノのソフトペダルを踏むと、ハンマーが右へシフトして当たる弦の本数が減ることから来ているのでしょう。

注釈2
昔の電気ピアノに弦1本タイプのものがありましたが、響板が無いので極端に小さい音しか鳴りません。ウナコルダピアノの様に響板が有ると、そんな事は無いですね。

追記
1音に複数本弦が張られているのには、音量や深みの他に1本で唸り(濁り)が生じる場合に逆位相の音を合わせて打ち消し合って唸りを消すことができるという利点があるのよ。豆ね。