なみだの季節 ~キャンディーズ・トリビュート~
シングル4曲目は、またもや一転。静かでセンチメンタルな曲となった。今までアレンジを担当してきた穂口雄右氏が初めて作曲を担当、作詞にアイドルヒットメーカーの千家和也氏を起用した意欲作でしたが、前作『危い土曜日』よりも順位は上げたものの40位と大ヒットにはなりませんでした。「危い土曜日」で膨れに膨れた私の妄想がズコーっとなった事は言うまでもありません。
作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
1974年9月1日発売(40位)
大ヒットとはならなかったものの何故か印象に残る曲で、今思うとアイドルが悲しい別れの曲を歌った事が子供心にショックだったのかもしれません。そして、そんな悲しい歌なのにスーちゃんのボーカルやアレンジが爽やかで、今まさに恋を失おうとしている少女が、まだ現実を受け入れられない感が良く出ています。特に最後の凝ったハーモニーの後のユニゾンでの『別れです』のワンフレーズに込められた少女の悲しみがとても印象に残ります。
そしてこの曲がシングルとしてのスーちゃんセンター最後の曲となったのです。