調律師の日記(2009.6.14)『お化粧』
雲のち晴れ。朝から蒸し暑い。
午前中はスタインマイヤーSK7、木目のピアノだ。6年程前から担当させていただいています。レッスンはされていませんが毎日よく使用されている様です。もう少しタッチを軽くして欲しいとの事。以前から気になっていたのですが、ハンマーレールクロスの沈みが大きくストロークが広がっていて、そのあたりも関係しているのかもしれません。『タッチを軽く(または重く)』は、指にかかる実際の重さを調整するのか、それとも軽く(重く)感じる様な調整をするのか(なぜ重く、または軽く感じるのか)考えなければなりません。今回は、ストロークの調整とそれに関連する整調。それと各カラクリ部の動きをスムーズにする事で様子を見ていただきました。
午後からは、大阪市内、京セラドーム大阪がある大正区の新規のお客様宅へ。ピアノはヤマハのU3H。5年程の調律ブランク。見ると、お約束のフレンジコード切れが多数。本来は、アクションを持ち帰っての修理になるのですが、大阪市のど真ん中で、車で行かずに電車で訪問していましたので(この春から奈良から神戸まで大阪ドーム経由で電車1本。メッチャ便利)、ご自宅での修理となりました。修理に2時間、調律に2時間、合計4時間の作業。チカレタビー(死語)。中学3年生なので、この夏の発表会でピアノは辞めるとの事。レッスンは辞めても弾いて楽しんでくれたらいいのにな。
帰り時間が丁度ドームでの試合終了時間と重なってしまった為、えらい混雑。で、帰りの電車の中で、高校生ぐらいの女の子が一生懸命化粧を落としていた。おそらく、化粧すると親に怒られるから帰る前に落としてるんでしょうね。電車の中で落とすぐらいなら、親がちゃんと化粧を教えてあげた方が良いと思うのですがね。ピアノも化粧も練習しないと上手になりませんよ。