『マイスター制度』って何?
先日お客様に質問されたので、ここでも大雑把ですが書いておきます。
マイスター (ドイツ語:Meister) 制度は、ドイツの高等職業能力資格認定制度で、ドイツのほかオーストリア、ベルギー、スイスにも同様の制度が存在します。
ドイツには約170のマイスター資格があり、ISCED-5Bレベルの高等職業学校(ファッハシューレ)修了者に付与される資格であり、入学には1年以上の実務経験が必要で、修了年数はフルタイムで2年間、パートタイムで3-4年間。ピアノ調律技能士もその中の一つ。ちなみに受験できるのは一生に一度きりだそうです。
ドイツの手工業マイスター、工業マイスター、家事マイスター認定は欧州資格フレームワーク(EQF)にてレベル6、ドイツ資格フレームワーク(DQR)においてレベル6であり、これは学士レベルと同等とされています。ドイツを含むヨーロッパで『職人』がいかに大事にされているかよくわかります。
日本においては、技能を検定する国家検定制度として技能検定制度があり、技能検定に合格した者は技能士と称することができます。