【豆知識】ピアノ弦を張る方向
本当は昨日の記事内で書こうと思っていたのを忘れてしまってたので、別記事として書きます。
ピアノ弦の太さは低音へ行くほど太く、高音へ行くほど細くなっていて、それらは番手で指定されています。
グランドピアノをお持ちなら一度覗いてみてください。駒(ブリッジ)と呼ばれる部分に番号が書いてあります。それが弦の番手になるわけですが、実はその番号のところから高音へ向いて張っていくのか、低音へ向かって張っていくのか、メーカーによって違うんです。
下の写真は現在修復中のカワイBL61です。番手15半をカワイピアノの場合は低音へ向かって張ります。例えばヤマハは逆に高音へ向かって張りますので、間違えると大変です。
古いピアノになると番号が消えてたりするので、張り替える前の弦の太さを測定したり、弦圧などを測定して使用する番手を判断します。