映画『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』
映画『マイ・バッハ 不屈のピアニスト』(2020年公開)はピアニスト・指揮者のジョアン・カルロス・マルティンスの実話ベースの映画です。
前半は幼少期から演奏家として頂点に上り詰めるまでの話。後半は怪我や暴漢事件などでピアニストとしてのキャリアを絶たれた後の話になります。幼少期はいじめられっ子だったけど南米特有の気質でしょうか、ピアニストとしてやっていけない現実に向き合っても特に悲壮感などはなく、ポジティブに乗り越えていきます。
実話ベースというよりもほぼ実話。特にメルヘンチックだったりドラマティックなことが起こるわけでもなく(起こるんですけど、それは実際に起こっている)嫌気がさした奥さんに逃げられるとか普通の(?)天才音楽家あるあるが続きます。ですから娯楽映画としては若干物足りない感じはあります。
映画中に流れる演奏は全て本人の演奏によるものらしいです。かなりパワフル。バッハだけではなく、ショパンやシューマンも聴きどころ。調律師としては登場するたくさんの年代物ピアノを見るのも楽しい。
マルティンスさんのことは知らないと思っていたのですが、ラストシーンの御本人による指3本でのピアノコンチェルト映像は過去に見た記憶あります。ちょっと泣けます。
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マイ・バッハ 不屈のピアニスト