スタインウェイUPペダルの解説
スタインウェイのアップライトピアノに採用されているDolce(ドルチェ)機構搭載のソフトペダルについての解説動画が、YouTubeに上がっています。
動画の前半は連続打鍵に対するアクションの優秀性の解説ですが後半からソフトペダルの解説になります。
グランドピアノのシフトペダル(左のペダル)と違い、通常のアップライトピアノのソフトペダル(左のペダル)はハンマーを弦に近づけることによりソフト効果が得られるシステムになっていますが、その際に鍵盤からの力がロスする空間が発生してしまいますので、タッチやコントロール性にも影響が出てしまいます。
その問題点を解決したのがこのDolceシステム。ペダルを踏むと鍵盤も下がりアクションとの間に発生する空間を埋めるというもの。鍵盤の深さ(運動量)は変わりますが、コントロール性に影響が出ることはありません。Fazioliの第4ペダルに近いシステムのようですね。
さらに真ん中のペダル。通常のアップライトピアノでは、ハンマーと弦の間にフェルトが降りてきて、フェルト越しに打弦するマフラーペダル(弱音ペダル)ですが、Dolce搭載のスタインウェイの場合は上記のソフトペダルよりも更に弦に近づけることにより、更なるピアニッシモ効果を狙ったものになっています。