ダンパーレバースプリング折れ修理
アメリカ製の古いコンソール型ピアノ Story & Clark のダンパーレバースプリングが数本折れていたので修理しました。症状としては音が止まらない、または止まりにくいです。
左から新品のスプリング、折れたスプリング、ダンパーレバーとなります。クルリと回転している部分の下の短い部分が折れてしまっています。
写真でご覧いただけるように、通常サイズと違ってコンソール型ピアノのスプリングのサイズは小さいです。小さいサイズのスプリングを色々手配して探したのですが結局見つからなかったので、通常サイズを加工することにしました。
サイズに合わせて曲げて、余分な部分をカットします。
完成。
そして昨日お客様宅にて取り付けにお伺いしたのですが、ここで問題発生。短くした分スプリングの反発が強すぎて他の鍵盤よりもタッチが重くなってしう。よく見ると太さも違うので、当然と言えば当然ですわね。タッチが揃うように反発力を弱めるのに時間を要してしまいました。ピアノが小型サイズなので、とにかく作業しづらい 😂
Story & Clarkはもうかなりの数の修理してきましたが、経年による金属類の劣化が共通ウィークポイントですね。いずれにしろ修理は可能ですので諦めずに信頼のおける技術者にご相談を。