今が辛い人に観てほしいドラマ『時をかける愛』
ベタな邦題(台湾のドラマです)からタイムスリップ胸キュンドラマを想像して観始めたら、大人の鑑賞に耐えうる素晴らしい作品でしたのでご紹介。今、辛い状況に置かれている人にも是非最後まで観てほしい。
題名が示す通りタイムリープ物なのですが、かなり複雑で複数のパラレルワールドが進行するので、時々考えながら観なければなりません。また主役の2人が時代が違う顔がそっくりで別人の役を演じているのでさらにややこしい。また慣れないので名前も覚えにくい。
2019年に生きる雨萱(ユーシュエン)は、恋人の詮勝(チュエンション)が2年前に飛行機事故で行方不明になっている状態から物語はスタート。
ある日のこと雨萱(ユーシュエン)は、詮勝(チュエンション)にそっくりな人の写真をネットで見つけるが、その横には自分とそっくりな女性が写っていることに驚き、写真を手がかりにその人物を探そうとする。
手がかりを見つけるためにバスで移動中ウトウトした雨萱(ユーシュエン)が目を覚ますと、そこは1998年。包帯が巻かれてベッドに横たわる雨萱(ユーシュエン)が見たものは詮勝(チュエンション)にそっくりの高校生の子維(ズーウェイ)だった。しかも雨萱(ユーシュエン)は自分にそっくりの女性の韻如(ユンルー)の身体に憑依していたのだった。
とまぁ前半は高校生活を送る2人と友人の俊傑(ジュンジェ)との三角関係学園ラブコメディーなのですが、次第に別の様相が見えてきて、殺人事件を含む完全なサスペンスものへとストーリーが変化。瓜二つの顔を持つ雨萱(ユーシュエン)と韻如(ユンルー)、詮勝(チュエンション)と子維(ズーウェイ)の関係は?最後の最後まで先が読めない展開はさすがです。
主演女優のアリス・クー(柯佳嬿)が演じる時代や人物によって化粧や髪型を変え、どスッピンまで晒す体当たり演技にも注目。同じ時代でも素の韻如(ユンルー)、中身が雨萱(ユーシュエン)の韻如(ユンルー)、雨萱(ユーシュエン)のふりをする韻如(ユンルー)と演技分ける技術には脱帽。
ドラマの中で命を絶とうとする韻如(ユンルー)に雨萱(ユーシュエン)が送った言葉は心に響きます。
『あなたが消えたいと願うのは、絶望したからではなく多くの希望を持っていたから』
『誰かに気にかけてもらえることは当たり前ではない。それが家族であっても友達であっても貴重な存在だから大切にすべき』
余談ですが、最終話が放送前に流出して台湾で大ニュースになったそうですね。そのためスタッフは緊急にスペシャル映像を付け足したそうです。プライムビデオでも最後に流れますのでエンデイングテーマが流れ始めても最後まで見てくださいね。
※殺害、自殺シーンなどがあります。
追伸
韓国でのリメイクが発表されているようなので、そのうち日本版の制作もあるかもしれませんね。
そうすると主演は誰になるかな?20歳代後半と高校生役がこなせる女優さん。
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時をかける愛