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ジャックの取り付き不良

2010年4月18日 0件のコメント
Piano & Work
 調律日記 修理

先日担当させていただいたピアノのタッチが、どうも一つだけおかしい。で、よくよく調べてみると、ジャックの取付け角度が悪く、隣のハンマーまで突き上げてしまいそうなぐらい傾いて取付けられていました。


ジャックとは、鍵盤の動きをハンマーへ伝える部品の一つで。ハンマーの動きを直接コントロールするとても重要な部品です。

↓アップライトピアノの場合はココ。

↓取り外してみたところ

↓こんな風に取り付いています。

↓で、問題の部品を真上から見たところ。

相当左へ傾いています。調べてみると、台座の部分が傾いたままウィッペンに接着されています。出荷段階で既に傾いていたのか、それとも、使用中に接着が剥がれ、修理した際に傾いたまま接着してしまったモノか、接着が乾かないうちに弾いてしまって傾いてしまったのかは、今となっては調べ様が有りません。

一応音は鳴りますので、普通のユーザーは気が付きませんが、タッチがこの鍵盤だけ全然違っています。また、奏者の意思を的確にハンマーへ伝える事ができず、音色、音の出方も違っています。

結局、一旦、台座をウィッペンから取り外し、改めて接着し直しました(実際は少し加工しなければなりませんでしたorz)

ハンマーの弦当たり(斜めに動く『走り』や曲がってしまっている『捻れ』)は目立つので、技術者も比較的チェックしますが、ジャックやウィッペンを含むアクションの動きのチェックや修正は、普段の1万某円の調律作業の中での調整は、金額的にも時間的にも難しいというのが現状です。しかしながら、とても影響が有る調整ですので、購入後10年以上経っていて、ご予算が有るのならば、信頼出来る調律師に調整を依頼してみるのも良いでしょう。逃げていた運動エネルギーがロス無くハンマーに伝わる様になり、音の厚みが増す上にタッチ感も驚く程向上します。

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