映画三昧の三が日
家内が2日から仕事で不在なので、その間、私はご多分に漏れずの寝正月。日に3本ペース朝から晩まで映画観てました。そんな中で最も印象に残った映画のご紹介。
3日間で合計9本観たのですが、その中で最も良かった映画は、ちょうど昨日観た2017年公開の河瀨直美監督『光』カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された作品です。パルム・ドールの受賞は逃したものの、エキュメニカル審査員賞を受賞。
単調な日々を送っていた美佐子(水崎綾女)は弱視の天才カメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出会う。命よりも大事なカメラを前にしながら、次第に視力を奪われてゆく雅哉。彼の葛藤を見つめるうちに、美佐子の中の何かが変わりはじめる。
公式サイトより
ご存知な方も多いと思いますが、監督の河瀨直美さんは奈良県のご出身で、奈良を舞台にした作品を多く作られていて、この『光』も奈良県がロケ地となっています。
この映画を見るまで、視覚障害者用に映画の音声ガイドを制作するという職業を知りませんでした、正確には『知らなかった』というよりも今まで気にも止めなかったんだと思います。そしてそれは、ただ単に状況の説明をしているだけのものではないと。恥ずかしながらこの歳になって初めて知ることができました。
主演の水崎綾女さんはとても美しく魅力的なのですが、名前を存じ上げなくて調べてみると、いくつか観たことがある作品に出演されていて(ちょうどこの三が日に観た『少年メリケンサック』にも出てた)、その役柄の違いに驚きました。役者さんって凄いです。
また映画内で使用されている写真や写真集は永瀬正敏さんが実際に撮影されたものだそうです。永瀬さん演じる雅哉に緩やかに本当に緩やかに感情が動いていく、そして。。。『光』の意味はそこにも。
非常にストイックな内容の作品ですが、役者さんの演技も素晴らしく、ぜひ一度ご覧になることをおすすめします。
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光(ひかり)