電卓アプリ:HP 12C Platinum Financial Calculator
で、iPhone電卓アプリの続き。本家本元のHewlett-Packard社がリリースした、電卓アプリは如何な物だろうかとダウンロードしてみました。iPhone / iPod touch用アプリ『HP 12C Platinum Financial Calculator』。フェイク物では無く、まさしくHewlett-Packard社がリリースした本物『HP12C』のアプリです(日本語が、ちょっと変)。
HP 12C Platinum Financial Calculator
メイン画面です。Storeのスクリーンショットでは左下のボタンが『ON/OFF』ボタンになっていますが、実際には『MENU』ボタンです。非常に美しいグラフィックです。通常のHP12Cと違いHP12C PlatinumではRTN入力の他に普通の電卓の様なALG入力に切り替える事が出来ますので、当然アプリでも出来ます。その場合『Enter』ボタンが『=』ボタンになります。
作動音は、実機を模した『カチャ、カチャ』という独特な音なので、好みが別れると思います(ON/OFF機能はありません)。それと、起動して一番始めのタイプ音の出が遅れ気味で、2番目に押した作動音と重なり気味になるので、素早く入力した時に若干気になるかもしれません。ゆっくり目に押すと気になりません。起動直後以降は素早くタイプしても、もたつく事はありません。この現象は、一部の電卓アプリにも見られるようで、以前に紹介した『Calqum』や『Calc12C+』でも見られます。ちなみに『illimani』『i41CX+』では発生しません(どんだけ電卓アプリ買ってるんやっちゅー話しやな)。
縦画面はこんな感じ。ちょっと寂しいですが、ボタンが大きく、操作し易いです。
『MENU』ボタンを押すと、こんな表示が現れます。一番上の『HP Calculator』はHewlett-Packard社のウェブサイトへ飛びます。2番目の『Read Manual』でマニュアル(英語)を見れます。3番目の『Swap Digit Separetors』で、桁表示のカンマ(,)とポイント(.)の入れ替えが出来ます。最上段の『Reset』ボタンは何気に便利です(笑)。
これがマニュアルです。読み易いですが、ボタンの印刷が潰れ気味で、やや見にくいです(ピンチアウトで拡大出来ます)。でも便利です。
前途の作動音の件以外、とても満足の出来る一品です。が、なにぶん古い設計の電卓の完全再現という事で(注1)、正直、電卓機能重視ならば、他に性能や使い勝手の良い物がありますので、コレクターズアイテム的な要素が大きいと思いますが、所有欲は充分満足させてくれます(実機は今でも販売されていて、15,750円する事を思ったら、2,300円は安い?)。
(注1)実際、2+3×4で、答えが20になってしまいます。今時の電卓は、ちゃんと14になるんですね(これも最近知ったのですがw)
唯一のマイナスポイントが、開発元のHewlett-Packard社が、このアプリに全くやる気無さげな点(現時点で、まだバージョン1.0)です。HP12C Platinumの完全再現アプリという性格上、使い勝手を進化させる様な物では無いので、いたしかたなしか。