グランドピアノ:サポートスプリング
先日タッチウエイトマネジメントの講習を受けた際に講師の方が受講者に『サポートスプリングを見たことない人は?』と聞かれたのですが、結構な人数手を上げていたので、たまたまサポートスプリング付きのグランドピアノの調律がありましたので写真を撮ってみました。
タッチウエイトマネジメント的に言うとウィッペンウエイトの軽減のためのスプリングです。カワイの古いタイプのグランドピアノに装備されていました。私のようなカワイ出身の技術者なら珍しいものではないのですが、その他の系列の技術者や若い技術者が目にすることは少ないのかもしれませんね。
鍵盤のタッチを軽く調整する場合、鍵盤の錘(おもり)をフロント部に追加だけだと、その量に比例してアップウエイトが弱くなってしまいますので、ウイッペンウエイトやハンマーウエイトなどの調整も必要になってきます。ウィッペンウエイトの調整にはこのスプリングタイプの他に磁石の反発を利用したものもあるらしいのですが、磁石タイプのものは残念ながら担当したことがありません。一度見てみたい。