カワイ BL71 をレストア(その6)
張弦作業に入りました。ピアノ線をすべて取り外したら、しばらく寝かせてから弦を張っていきます。
この作業のために新しく購入したT字ハンマー。やや力が必要なものの差し替える必要がないのでとても便利です。電動工具でビヨ〜ンと張っていく方法もありますが、当工房の場合1本1本手巻き巻き巻きです。
ピアノ線には太さがあり、どの番手のワイヤーを貼れば良いたか、駒と呼ばれる部分に刻印がされています。中には刻印のないものや、消えてしまっているピアノもありますが、その場合、計算したりしてちょっと大変です。
カワイピアノの場合、書かれている番手の左側へ張っていきます(写真の場合14番の向かって左側が14番のピアノ線を張る部分。向かって右側に貼られているのは13.5番のピアノ線になります)。ヤマハの場合は逆になりますので注意が必要です(調律師なら誰でも知っていることですが)。
今回はミュージックワイヤーの老舗レスロー社(ドイツ)のミュージックワイヤーを使用します。