軽いは正義 !? アルトバン 5AGS を試乗
早速近所のスズキ販売店でアルトバン5AGSの試乗をしてきました。 余談ですが若いセールスマンが世界初と自慢げに言っていましたが、その昔、いすゞ自動車から『Navi 5』というロボットミッションが売られていたことをご存じないのでしょうか。細かい点ては違うのかもしれませんが、クラッチ操作をロボットが操作するオートマチックマニュアルトランスミッションとしては、いすゞ『アスカ』に搭載された Navi 5 が乗用車としては世界初だったように記憶します。
当時私は同じくいすゞ自動車の『ピアッツァ』に乗っていた関係もあって少し乗らせていただく機会があったのですが、その時の印象は今で言う『もっさり』。でも当時は夢のオートマチック技術にワクワクしたのですが、30年経過した現在ようやく時代は Navi 5 に追いつき追い越したということでしょうか。いすゞファンだった私は感無量。 追記:そうか、軽自動車初って事か。
1985 ISUZU ASKA (NAVI5 transmission) Ad
さて本題。 乗り込んでシフトレバーをDレンジへ入れてみるとAT独特のクリープ現象はあるのですが、坂道でブレーキを離すとMTのように後ろへ下がってしまいますので注意が必要です。MT車に乗れる人は問題ないですがAT限定で自信がない人はオプションのヒルホールドコントロールを選択されると良いと思います(レーダーブレーキサポートとセット)。
そこからアクセルを踏むと『初心者のマニュアル車運転』と形容されるように長い半クラッチ(1速の時間が長いというわけではなく半クラッチが長いような感覚)で車体を引っ張りすぐさまクラッチが切れるので、そのままアクセルを踏み続けているとエンジンが『ウワァ〜ン』と回転を上げ、ものすごくカッコ悪いです 😆
ただ2速へ入ってしまえば、割とスムーズなシフトアップで特に違和感なく走行できます。オールドファンなら初期のオートマチック車を思い出させるような感じと言えば分かりやすいでしょうか。変速ショックは大きいですが我慢できないほどではないです. スムーズに運転するにはギアチェンジのタイミングでアクセルを緩めるようにすると小気味良くシフトアップしてくれます。
減速していくと自動でシフトダウンしてくれるのですが、加速時とは裏腹に変速ショックが感じられないほどスムーズです。手動ではこうはいきません。当然エンジンブレーキはATよりもよく効きます。 5速まであるのでウルサイという軽商用車のイメージとはかけ離れた静かな走行音です。 運転に慣れたところでマニュアルモードにしてみるとまた印象は変わります。
マニュアルモードでは1速発進と2速発進ができます。1速と2速が離れているため1速発進は力があるけれど遅い、2速発進ではトルク不足で出だしが遅い。ただ一旦スピードに乗ると30〜60km/hくらいの実用スピードだとアイ(ターボ車)よりも速いんじゃないかと思うくらいです。高速性能はわかりませんがネット情報によると120km/hは出るそうです。
これも一旦走り出すとカチッカチッとシフト操作が楽しいのですが、マニュアル車のように何となく左手の位置で今何速か分かるのに対して今何速かはインジケーターを見なければ分かりません。慣れたら分かるようになるのでしょうか。 もしも私が購入したならずっとマニュアルモードでの運転になるような気がします。ただし、ダッシュボードから生えるシフトレバーの位置は悪いです。積極的に操作しようという気になれません。
ターボRSはパドルシフト付きだそうですが、それが正解ですね。 率直な感想を言うと5AGSは好き嫌いが極端に分かれると思います。試乗しないで買うととんでもなく後悔することになると思います。オートマ4WDでも20km/lは軽く超えるという燃費は魅力的ですが。
久しぶりに超軽量の車を運転してみて、やはりMTで乗るのが一番楽しいという結論に達しました。AT限定免許で無いなら間違い無くMT仕様をお勧めします。バンでもスポーツカー顔負けの運動性能ですよ。4WDのMT出して! 軽いは正義! 追伸。 荷台にピアノアクションが載るかが重要課題の一つだったのですが、助手席を一番前に出せば、ピアノアクション余裕で乗ります。これは意外でした。 試乗したらカレーもらったよベッキー。
(試乗の内容は、あくまでも私の主観ですので万人に当てはまるわけではないことをご理解ください)
ピアッツァ、私も大好きでした。
ジウジアーロでしたっけ、デザインしたのは。斬新なスタイルに魅了されたのを今でも覚えています。
当時、大学生だった私は憧れるたけでした。友達は同じ価格ならセリカダブルXのほうがいいと言うので論争したことがありました。
はい。ジウジアーロです。現在東京モーターショーが開催されているようですが、多くのコンセプトカーが市販される頃には無難なデザインに変更される中、コンセプトカーそのままに市販されたピアッツァには度肝を抜かれました。
同じ値段で初代ソアラが買えたのに何故?と同僚から突っ込まれましたけど、評論家の酷評とは裏腹に今でも人生で一番満足度が高かった車です。