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調律師が聞いている音

2015年1月9日 0件のコメント
Piano & Work
平均律

なぜ調律師がピアノの音を耳だけで正確な音を取ることができるのか。ベテラン調律師になると1セント以下(1セントは半音の1/100)の調節が可能です。それはなぜなのか。面白い動画が上がっていましたので、それを使わせて頂いてを簡単に解説します。

http://www.youtube.com/watch?v=jSkucKTxD7U

前半は基音に含まれる倍音を、普通の人にも聞こえるように抽出している様子。打鍵後に残る残響が倍音です。 後半は2つの音を同時に鳴らして、2音間に生じる『唸り(ビート)』に注目。

耳を凝らしてよく聴いていると『ラララララ』と聴こえませんか?前半に聴いた倍音、2音間の共通倍音のズレが唸りとなって聞こえています。平均律ではこのように唸りが生じ、逆に全く唸りが無いのが純正律ということになります。

で、どうして正確に音程を調節することができるのか。 続いて動画を見ていただくと『D-F#-B(長3度ー長6度)』や『G#-C-オクターブ上のC(長3度-長10度)』と、3つの音の唸りを聴き比べていますね。

動画には出てきませんが『F-A#-オクターブ上のF(完全4度-完全5度)』など、基準の音から見て2つの音間に生じる唸りを聴き正確な位置を判断する。

また唸りには長3度のようにハッキリと聞き取れるものもあれば、オクターブのように唸りが0なのか、10秒に1回出ているのか、20秒に1回出ているのかの判断は、オクターブを聴いただけでは分かりませんので、このような作業で正確な位置を判断します。

例えるなら建築における三角測量のようなことをやっています。 ある1点の位置を決めるのに、調律師は三角測量、電子チューナーは直線定規、絶対音感は目測。ってな感じでしょうか。

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