スタインマイヤーピアノのアクションをリペア
古いスタインマイヤー(Steinmeyer)アップライトピアノのアクションをリペアしました。
メニュー
・ハンマーファイリング
・ブライドルテープ全交換
・バットフレンジ全交換
・バットスキン全交換
・キャッチャースキン全交換
・ダンパーフェルト全交換
・マフラーフェルト交換
バットフレンジはセンターピン交換だけでは心許無いので、フレンジごと交換しました。ヤマハタイプがジャストフィット。
スタインマイヤーピアノは名前から外国産だと思われている方も多いのですが、遠州ピアノ製造が作っていた国産品になります。関西に拠点をおいていた楽器店扱いと言う事もあり、西日本に多く納品されているように思います。私の印象では、センターピン抜け、スキンの耐久性、各スクリューのバカがウィークポイントですね。
今回はバットと呼ばれる部品周りの痛みが激しかったのですが、アップライトピアノにとってバットはとても重要な部品になります。面白いのはバットスキンの下にある、バットアンダーフェルトとバットアンダークロスは、ジャックが突き上げるのを受け止めるジャックアンダークロスと、戻ってくるジャックを受け止めるジャックアンダークロスと、2種類のそれぞれ性質の違う素材を使っています。グランドピアノに比べると大雑把なように思われるアップライトピアノですが、細かいところまでよく考えられて作られていることが良く分かりますね。