アトラス アップライトピアノ アクションのリペア(その1)
たまには調律師らしいエントリを 🙂 40年間放置してあったというアトラスのアップライトピアノのリペアのご注文を承りました。
おおまかな流れは
- アクションの分解清掃洗浄
- フェルト、クロス、テープ類の交換
- センターピン交換
- 整調一式
- ハンマーファイリング及び整音
アクションの背骨に当たるセンターレールが木製で、フレンジスクリュー(ネジ)がバカ(締め付けが出来ない)になってしまっています。この場合一旦ネジ穴を埋めてから新たにネジ穴を開ける事になります。
ほとんどのハンマーやジャックが、長年の湿気により動きが悪くなっています。センターピンも錆び付いていますので、交換修理とします。
次回『その2』へ続く(たぶん)
かつてはヤマハ、カワイに次ぐピアノメーカーだったアトラスピアノは、1990年ごろまで国内生産されていましたが、現在は中国資本に買い取られているようですね。