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バットフェルトの摩耗

2014年8月11日 0件のコメント
Piano & Work
修理

アップライトピアノのバットフェルトが摩耗するとタッチが極端に重くなったり、コントロール性が失われ特にPiano(小さい音)が出にくくなったりします。

正常な状態のバットフェルトとジャックの関係は下の写真の様な状態です。鍵盤を押さえると、ジャックは手前に逃げながらバットを持ち上げ、バットの先に付いたハンマーが弦を叩いて発音するという仕組みです。

IMG_4125

下の写真は長年の使用によりバットフェルトがジャックによってエグられてしまってる状態です(注1)。ジャックの停止位置が通常よりも奥側へ移動してしまい、バットを持ち上げる際に通常よりも大きな負荷がかかる(タッチが重くなる)上にジャックが手前に抜けにくくなってしまいます(コントロール性が失われる)。また、ここまで酷くなると鍵盤が上がった瞬間に戻ったジャックがバットスクリュー(バットを固定しているネジ)に当たり『カチカチ』と雑音が鳴ってしまいます。

IMG_4078

このピアノは製造より50年以上経過しており、よく見ると過去にバットフェルトを交換しているようですね。

(注1)
実は今回のケースは少しレアなケースなのです。と言うのもバットフェルトは通常このような摩耗の仕方をしません。ジャックの先端とバットスキン(赤いバットフェルトの上に見える茶色の部分)との間の寸法は0なのでバットフェルトはジャックにより押し潰されるように摩耗していきます。今回のケースは、おそらく長年調律調整を怠ったために、ジャック先端とバットスキンとの間に隙間が出来て、少しずつジャックの先端がバットフェルトを削っていったのでしょう。

年に1〜2回の調律をお忘れなく。

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