アコーディオン恐るべし!
先日ご紹介したアコーディオン奏者、神出高志氏の奈良でのコンサートへ行ってきました。
古くは横森良造氏や最近ではcoba(小林靖宏)氏等でテレビで聴く事は多いのですが、恥ずかしながら生の演奏となると、小学生の時に寄席で聴いたホットブラザーズやフラワーショウ、小学生の音楽会くらいでした。
で、やっぱり生(演奏)はイイ!。今回の演奏会、小さなサロンでの15人限定。2~3m先で、ゆっくり落ちついて演奏が聴けるという嬉しいコンサートでした。
そこで聴いたアコーディオンの音のすばらしさと言ったら、商売柄、いろいろな楽器の演奏会に立ち会っていますが、目から鱗の驚き。音が鳴ると同時に独特な世界に引きずり込まれていく感覚。しかも、その世界は今まで行った事が無い世界でした。
音楽を生業としている人達には是非一度聴いて欲しい。特にアコーディオンの為に書き下ろされた曲は、その魅力を十二分に表現されていて、固定概念をひっくり返す、まさに圧巻です。また、一般の方達にはカバー曲も良いでしょう。馴染みの曲で一瞬にしてヨーロッパの街角へ誘ってくれます。
サロンコンサート、しかも観客が15人という事で、希望者には演奏会終了後、お茶を飲みながら、神出氏との楽しいおしゃべりも用意されていました。こういう試みも良いですよね。世界的プレーヤーとこうしてざっくばらんにお話し出来る事等、関係者でない限りは先ず不可能な事。iTunes等、ウェブ配信での裏話、アコーディオンのディープな話し、趣味のカメラの事等、楽しい話題で盛り上がりました。同業界に住む人間としては、単価が低くて大丈夫かなと要らぬ心配をしてしまいますが、こういった企画は他の演奏家にもお願いしたいものです。
実は、今回コンサートへ行く事になったきっかけが実に面白いのです。偶然に私の記事を読んでいただいた神出氏から直接メッサージを頂きコンサートに誘っていただいたのですが、なんと、神出氏自身が現在奈良県在住との事。アコーディオン奏者である同氏がたまたま『そろそろピアノ』というアルバムを出された事で、たまたま私の目に留まり聴いてみたらとても良かったので紹介記事を書いたのを偶然にも見つけてくださり、ご本人も奈良県在住と言う恐ろしく偶然が重なったのです。私自身も貴重な体験をさせていただきました。感謝。
春には海外での演奏も控えていらっしゃる神出氏。その前にもう一度、日本でコンサートを開くという事です。興味がある方は要チェックです。もちろん私も行きます。