Blüthner Piano
好評のピアノメーカー・プロモーションビデオ特集。今回はドイツの老舗ピアノメーカー『Blüthner(ブリュートナー)』のイメージビデオのご紹介です。
ブリュートナー・ピアノは、Julius Blüthner(ユリウス・ブリュートナー)により1853年に創業されました。友人であったリストやワーグナーらと研究、改良を積み重ね、1873年*¹には、アリコート弦方式(Aliquot stringing・共鳴用の弦が張られている)の特許を取得しています。
上の写真は初期のブリュートナーピアノのアリコート弦の様子です。1872年にスタインウェイが発明したデュープレックス・スケール(Tunable aliquots・1本の弦の前と後ろの部分を共鳴弦として利用する)と違い、弦が4本(通常は3本)張られているのがお分かりいただけますでしょうか。4本目の弦が共鳴用の弦になります。ハンマーが接触しないように他の3本よりも少し高く張られています。
皆さんがお手持ちのアリコート採用グランドピアノの殆どは、スタインウェイのデュープレックス・スケールを採用していると思いますので、一度大屋根を開けて覗いて見られては如何でしょうか。
*¹
1872年としている記事もありますね。どちらが正しいのか手持ちの資料だけでは判断できませんでした。