原作はイギリスの作家ポリー・ステナム(Polly Stenham)。2007年発表。彼女が19歳の時に書いた彼女自身のデビュー作となります。 夫を若い女に寝取られ、その寂しさを紛らわすために酒に溺れ18歳の息子ヘンリーを異常に溺愛する母親マーサ(那須美佐子さん)。その母親の異常な愛情を受け止め学校まで辞めてしまうヘンリー(宇宙(たかおき)さん)。そんな母親を憎み全寮制中学校に入るものの素行が悪く問題児の娘ミア(尾身美詞さん)。そんなミアがある日、番長格の先輩イジィ(高橋幸子さん)と母親の精神安定剤を虐めていた後輩のアリス(橘あんりさん)に大量に飲ませてしまい重症を負わせてしまう。問題を解決するために父親のヒュー(横堀悦夫さん)が戻ってくるところから家族のそれぞれの思いがぶつかり合う。 『THAT FACE その顔』というタイトルの通り、登場人物それぞれに、それぞれの顔がある。 逃げた夫を憎みつつ、どこかに嫉妬心(愛情)が残っているマーサ。息子と夫という2つの立場を演じる異常な生活を送りつつも母親に立ち直って欲しいと願っているヘンリー。両親の事を憎みつつも、どこかにやはり家族を愛しているミア。家族を捨てたもののこの状況に愕然とし父親であろうとするヒュー。悪ぶっているものの、実は気が小さく男性経験も無かったイジィ。 一見、異常な設定のようですが、実は見る人それぞれの性別や年齢によって、大なり小なり似たような経験、立場や感情が自分の中にある絶妙な設定になっていて、それぞれに感情移入してしまうような気がします。 もちろん私にはヘンリーと同じ歳の息子が居ますので、父親のヒューの立場になるとちょっと胸が苦しくなるような場面もちらほら。マーサを執拗に入院させようとして家族から詰られる様は身につまされました。あれって女性にはどのように映るのでしょうか。『問題を処理したい一心』それとも『償い』のつもり?ヘンリーだったか『自己満足の為の愛情』とマーサに詰め寄るシーンがあったと思いますが、ヒューの今更ながらの父親面な言動もまさに自己満足の愛情の一つで、故に子供達に激しく詰め寄られる。あぁ心が痛む。 自ら施設へと足を進めるマーサと続くヒューとの表情のコントラスト。そしてショッキングなラストシーン。。。 いただいたパンフレットの中でイジィ役の高橋幸子さんが

演出家は “お客様を傷つけて返したい” と言っていましたが、加えて “帰り道にご自分のご家族を想う時間になる” ことを願います。
と書かれていますが、思惑通りメッチャ傷ついてしまいました。文字通り観る人それぞれがそれぞれの中に持っている外からは見えないFace(顔)をさらけ出された気分です。 帰りのバスの中ではその事ばかり考えていました(←ウソ)。奈良からわざわざ出かけて行っても十分元がとれる内容でした(←これホント) 私の一押しアーティスト女優部門の尾身美詞さんの舞台を観るのは今回がまだ2回目ですが、前回のかわいらしい役どころとは違い、悪態をつく姿、台詞も魅力的。今回はおお話もでき、あ、あ、ああああ握手もしていただいて、かかかか感劇ーっ!。 余談ですが、マーサ役の那須美佐子さん(・∀・)イイ!!。妖艶な役からおそらくコミカルな役まで自然にこなせそうな、それでいて美しい。こういうタイプの役者さん好きだなぁ〜おっちゃんは。 以上全くの素人による『自己満足の為の雑感』なので苦情は受け付けませんのであしからず 😉 おまけ 前回は浅草方面でしたが今回は明治神宮方面をぶらついてきました。 明治天皇へお願い 結婚式に遭遇。花嫁さんはやっぱり綺麗だなぁ。末永くお幸せに。 ]]>