ピアノ豆知識『ダンパーは動いているのに音が止まらない』
ピアノの音を(ペダルを踏まずに)下から順番に弾いていくと、高音部のある音から上は音が止まらなくなることは、ピアノをやっている人ならばよくご存知だろうと思います。それは下の画像をご覧いただければお分かりいただけると思いますが、向かって右側(高音部)にはダンパーそのものがついていませんので、鍵盤から手を放しても音は止まりません。 では下の動画をご覧ください、ダンパーが正常に作動しているにもかかわらす、一番右端のダンパーだけ音が止まりません。 (↑余談ですが調律前なので音は狂っています) 下の画像はダンパーを(反対側)正面から見たところです。一番端のダンパーだけフェルトが斜めにカットされていることがお分かりいただけると思います。 すなわち3本あるピアノ線の内、2本は止まって1本は解放されている状態です。何故この様になっているのかというと、音階で順番に上がっていった時にいきなり開放される不自然さを和らげるためにワンクッション置いているわけですね。 (注意:全てのピアノがこの様になっているわけではありません) ただし、ダンパーそのものが動かない等で音が止まらない場合は直ぐに調律師へ連絡して下さい。 ]]>