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鍵盤が反ってる?

2011年6月5日 0件のコメント
Piano & Work
修理 調律日記

先日お伺いしたお客様のピアノの症状は、鍵盤を押すと擦れるような感覚があり、時には戻らない事も有るとの事。で見てみると写真のようになっていました。

矢印の部分で接触して摩擦音が発生、時には引っかかってしまい動かなくなっている様です。

写真には写っていませんが手前の部分、すなわちプレーヤーが見る事が出来る鍵盤部分の間隔はほぼ揃っています。

この状況で考えられるのは「鍵盤が反ってしまっている」もしくは「フロントとセンターに有る鍵盤のガイドピンの位置関係が悪い」等です。前者の場合は熱を加えて角度を修正する、後者の場合は「ピンの位置関係を調整する」または両方調整する等の修理が必要です。

余談ですが鍵盤は奥のアクションに合わせて角度が付いているのですが、人間の指紋のように一台一台違うのをご存知でしょうか。なので、もしも折れてしまった場合は同じ器種の同音の鍵盤をポン付けする訳にはいきません。継木をして再利用するか、折れた鍵盤の両隣の鍵盤と一緒に工場へ送って新たに作ってもらわなくてはなりません。

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