良い音で弾く(鳴らす)コツ
とっておきの方法をお教えしましょう。それはね、鍵盤が下のクッションに当たるのを意識して弾くと良い音が鳴りますよ。最初は一つ一つゆっくりね。
鍵盤の下には『フロントパンチングクロス』と呼ばれる、こんなクッションがあります。ここに確実に鍵盤が当たる感触を指に感じるように意識して最初はゆっくりゆっくりと確実に弾いてください。『p(ピアノ)』でも『f(フォルテ)』でも基本は同じです。
調律後にピアノの音のチェックがてら弾いていると『音が全然違う』と言われる事があります。それはね、調律師がピアノが上手い訳では無く、音が綺麗に聴こえるように弾いているから、弾き方を知っているからなのです(暴露)。
ピアニストがリストやショパンの超絶技巧な曲を弾くのを聴いて『上手いなぁ』と誰しも思うのですが、たとえブルグミュラーを弾いてもやっぱり素人とは出て来る音が違うんです。なぜか?
ピアニストは音のコントロールを鍵盤が底に着く寸前の数ミリでコントロールしているといわれます(これにはちゃんと理由があるのですが、長くなりますのでまたの機会に)。そう、突き詰めていくと本当に大事なのは最後の数ミリなんです。ゴルフで言うとインパクトの瞬間ですかね(ちょっとちゃう?)
一方、普通の人は鍵盤を最後まで弾ききらないうちに無意識の内に次の音へ意識が行っていて、肝心な所が抜けてしまっている事が多い。
よく『ピアノはピアニストが弾いても猫が踏んでも出て来る音は同じ』と言う人がいるのですが、たとえ単音であっても『音』と『音楽』は違うんだニャ〜ン。
そして最後にもう一つ大事な事があります。それは『自信を持って弾く』ということです。
どうです?ちょっとやる気出ました?