ROLEX ピアノ KR-33 修復(その3)
ピアノ線の交換が終了しました。
この作業をやるたびに『もう二度とやりたくない』と思いながら作業するも、終わってからその生まれ変わった音色を聴くたびに『やってよかった』と思うのです。
このROLEX KR-33はピアノ線の音が鳴る側と鳴らない側の区切りの部分に『アグラフ』と呼ばれる部品が使用されています。『アグラフ』はグランドピアノに使用されるのですが一部高級アップライトピアノにも使用されることも有り、中低音部だけだったり全鍵盤だったりしますが、このピアノの場合は全鍵盤となります。
アグラフとは
ヤマハ:アコースティックピアノ用語集より
グランドピアノや、アップライトピアノの上級機種に採用されている弦押さえの一種。弦の位置や発音する部分(有効弦)の長さを正確に定めるとともに、一つの音程ごとに独立した弦押さえができるので、音色が明快になり、和音が美しくなります。
一般的なプレッシャーバータイプ
中高音部にはドイツレスロー社製を使用、巻線は銅線緩み(ジン線)防止加工タイプを使用しています。