フランツ・モアさん亡くなる
一般お方はあまりご存知ないと思いますが、世界的ピアニストだった故ウラディミール・ホロヴィッツの調律師としても知られるフランツ・モア氏(Franz Mohr)が亡くなっていたことがわかりました。享年94歳。
1927年ドイツのネルフェニッヒ生まれ。ケルンの音楽学校でビオラを習いましたが、再発性の腱炎で演奏活動を断念。ピアノメーカーのイバッハで調律師見習いを始めました。
その後1956年にデュッセルドルフのスタインウェイ支店へ移動し、ニューヨークのスタインウェイ&サンズがピアノ技術者を募集していることを知って。妻エリザベスと2人の息子と一緒にニューヨークに移住。チーフコンサート技術者のビル・ハプファーのアシスタントとしての生活をスタートさせました。
1668年には、当時グレン・グールド、ウラディミール・ホロヴィッツ、アーサー・ルービンシュタインの調律師だったビル・ハプファーの後を引き継ぐことに。
ホロヴィッツは自分の楽器とモア氏の調律でないと演奏しなかったことは有名ですよね。来日時のニュース今でも鮮明に覚えています(当時はモア氏のことなど知りませんでしたが)。