ステイホーム中に観た作品(3)
東野圭吾さん原作の『片想い』を観ました。『性別』がメインテーマになっているサスペンスものです。
身体は女性で、心は男性という主人公の美月を演じるのは中谷美紀さん。髪をバッサリ切っての熱演です。
今でこそLGBTという言葉も知られるようになり、ようやくジェンダーレスが認知されるようになりつつあるものの、原作が書かれたと当時はまだそこまでの認識はなかったのではないでしょうか。サスペンスとしてのストーリーも面白く、レビューでも『白夜行』と並び評される作品との評価も見受けられます。
殺人事件を発端に、彼らが抱える社会的な問題点などを絡めながら、物語は進んでいきます。悲しみと幸せが複雑に入り交じるラストは東野氏ならでわ。
男の身体に男の心、男の身体に女の心、女の身体に男の心、女の身体に女の心。いちばん心の距離が遠いのが、最初と最後の間ではないか、そういうメッセージも感じました。
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東野圭吾「片想い」