低音弦のみ全交換
少し前のエントリ『低音弦がジンジン鳴る『ジン線』修理』で低音弦のみの交換について書きましたが、偶然に低音弦のみの交換修理を承りました。
ジン線の修理し過ぎでもう3分の1くらいボン線になってしまってます。
1本1本徐々に緩めてコイルを取り外します。
取り外したら普段掃除できない響板の表面やアグラフ(弦の振動部を上部で区切っている部分)のクリーニング、駒ピン(弦の振動部を下部で区切っている部分)のチェック。低音弦と交差している部分のピアノ線のサビ落としを実施。アグラフや駒ピンの交換をすると更に音が良くなりますが、今回は無し。
いきなり出来上がり。調律と整音をして一旦終了。1ヶ月後と半年後に調律にお伺いします。最初の1ヶ月はメチャクチャ音が狂いますが音を落ち着かせるため我慢してガンガン弾いてください。
ピアノ線全交換に比べても費用は半分ほどで済みますし、作業時間が遅い私でも3~4時間ほどで済みますのでオススメ。
注意:ヤマハ、カワイならば注文すれば即交換できますが、ピアノによっては一旦低音弦を全部取り外して工場へ送り、同じものを制作してもらわなければなりませんので、ピアノを使えない期間が発生する場合があります。