スタンバイ式4WDってどうなん?
今週頭のドカ雪に翻弄された日本列島ですが、私の住んでいる地域ではほんの少し積もったくらいで全く問題ありませんでした。
さてこの雪で次に買う車は4WDにしようかと思われた方も少なからずいらっしゃるかもしれません。かくいう私も一昨年の雪で家の近所の坂をスタッドレス+チェーン(後輪駆動のアイ)でも登りきることができず、アスファルトに未だ残るチェーンが激しく空転した傷跡を見るたびに『次はまた4WDにしよう』と思っていました。
さてこの4WDシステム。色々な種類があることをご存知でした?
以前に乗っていたパジェロミニはパートタイム式4WDと言って、2WDと4WDを手動で切り替えるシステムの車でした。パートタイム式4WDはパジェロミニ(現在は製造していません)の他、ジープのようなタイプの普通車やジムニーやワンボックス軽貨物自動車に採用されていて、雪道や悪路に強く、幼い息子を乗せてスキーへ出かけたものです。
で、次は所有したことがないフルタイム式4WDにしようかと思って色々調べてみたら、現在市販されているほとんどの軽自動車のフルタイム4WDはスタンバイ式と呼ばれ、駆動輪がグリップを失った(スリップ)した時に自動で4WDに切り替わるというもの。
スタンバイ式4WDそのものは以前から知って、一見便利そうに見えますが、最初に某メーカーから出た時、切り替わる時のブランクが気になるレベルの酷さと聞いたこともあり、また、ちょっと専門的になりますが、デフロックされないので、スタック(深い雪や脱輪などで動けなくなった時)した時は役立たずなんですよねぇ。
普通車なら電子制御で常時駆動を4つのタイヤに割り当てたり、電気モーターで駆動したりと進化していますが、軽自動車だと簡素なシステムになることは致し方なしか。
結局、カタログ上の『フルタイム』は『常時』ということではなく『常時自動で4WDに切り替わりまっせ』の意味に近く、WRC全盛世代のおっさん連中が想像する『フルタイム4WD』のイメージと微妙に違いますよね。だったらオート4WD(AWD)にしたらええやんと思ったけど、AWDはオールホイールドライブ(全輪駆動)と別の意味で使っているからダメか。