鍵盤鉛のサビは危険です
完全に鍵盤からはみ出ています。後ろに写っている鍵盤に白い粉が付着しているのが見えますが、記事時後半で解説しています。 取り外した錘は劣化が激しく、手で触れるだけでボロボロと崩れ落ちてしまいます。 新しい錘(右側)。左に見えるのは、鍵盤を押し下げる時に指に感じる重さを測定するための分銅です。今回新調しました。 お気付きの方もいらっしゃると思うのですが、この『鍵盤鉛』文字通り『鉛(なまり)』で出来ています。お客様宅のピアノの内部は鉛がボロボロと崩れ、粉末状に散乱していました。ユーザー自身の健康に直ちに影響を及ぼすとは思いませんが(←何処かで聞いたことがあるような台詞)、あまりよろしい状態とは言えません。ただ、私たち調律師は年間数百台のピアノを調律しますので、健康上の問題も指摘されていることも事実です。私自身もこの鍵盤鉛の交換作業を幾度も経験しています。メーカーもようやく重い腰を上げて、『鉛フリー』ピアノを製作しているメーカーもあります。加工しやすい鉛は比重も高く錘には最適なんですけどね。まさか『金』を使うわけにもいかないでしょうし 🙂 今回のお客様は6年ほど調律を放置されていました。記事タイトルは少々煽り気味ですが、子供達に良い状態でピアノを使わせてあげたいのなら、定期的な調律をお忘れなく。 煽りついでに貼っておきます。 鉛中毒(Wikipedia) ]]>