調律師の日記(2009.6.17)『ピアノ販売』
晴れ・午前中は先日ご契約していただいたピアノの納品調律。調律師の仕事と言えば調律がメインなのですが、正直それだけでは食べていけません(ウチだけかもしれませんがw)。調律、修理はもちろん、お得意様を増やす為に自ら楽器販売や音楽教室運営(←これは嫁はん)等も必要になります。口下手な技術者にとって、これが一番の鬼門です(笑)。
今回購入していただいたのはカワイのK8W。アップライトピアノの中でも最高級品に当たり受注生産品です。半艶木目の素敵なピアノです。実は、納品時に傷がある事が解り、急遽、商品を交換しました。大変ご迷惑をかけてしまいましたが、今回無事に納品する事が出来ました。出荷時にチェックはしているものの、ごく稀に搬入中や運送中等に傷がついてしまう事があります。これから納品を控えている方がいらっしゃいましたら、納品後先ず最初に傷のチェックをお願いします。後からですと交換が難しくなってしまいます。
午後からはカワイのKL901。偶然にも午前中のK8Wの過去(昭和58年製)のモデルになります。使用されているのは20歳の学生さん。ピアノがとても好きで今でもよく弾いていただいています。
メーカーに勤めていた時はピアノの販売ノルマが嫌で嫌で仕方がありませんでしたが、こうやって自営となると、自分を信頼して購入していただき、その後何十年にも渡りお世話をさせていただく事に喜びさえ感じます。今回購入していただきましたお客様とも、これからおそらく何十年にも渡りお付き合いさせていただく事になると思いますので、末永く、よろしくお願い致します。