1本唸りという現象
基本的にピアノの音は1音あたり2本から3本の弦が張られていて、それらの弦がピッタリ合っていると1本の弦の音のように澄んでクリアな音に聴こえることが理想ですが、ズレていると音と音が干渉して耳障りな唸りを発生します。ところが合わせるも何も1本単体で既に唸りを生じている弦があります。これを『1本唸り』と呼びます。よくわかるように動画を撮影してみました。
動画では、ドライバーの先端を駒ピンに当てる前が1本唸りを生じている状態です。ドライバーを当てると唸りが収まることが聴き取れるでしょうか。
1本唸りの原因は様々あるのですが、このピアノの場合は駒ピンと弦の密着が不十分、または駒ピンの緩みなどが考えられます。
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