もう3回も観たよ『蜜蜂と遠雷』
先日からAmazonプライムビデオで配信が開始された映画『蜜蜂と遠雷』劇場を含めるともう3回も観てしまいました。
レビューを見ると評価が真っ二つですが、この映画やはりドキュメンタリー的な要素もあり、音楽好きまたは関係者は、原作読んでなくても文句なしに楽しめますが、そうでない方々、特に原作を読んでなかったらチンプンカンプンな面があることも原因かと思います。ちょっと思ったのですが小説『蜜蜂と遠雷』の2時間にも及ぶプロモーションムービーなのかもしれません。
実は私もいまだに原作は読んでないので、蜜蜂の意味や馬のシーンの意味はそれほど理解できていないのかもしれません。が、それも含めて何回見てもラストのプロコフィエフのコンチェルトシーンは興奮してしまいます。
それにしても役者さんたちの演奏演技は、昔の音楽映画やドラマでは考えられないくらい上手ですね。いくらピアノの経験があるとはいえあそこまで演技としてできるものかと感心します。もちろんプロから見たら全然違うよと言われるかもしれませんが、私のように片足くらいしか音楽に足を入れてない者くらいでは『弾いてるんじゃないの?』とすら思ってしまいます。もちろん以前に書いた感想と変わらずやっぱりコンクールでの音がアフレコっぽい(アフレコなので仕方だないですが)。ただ、冒頭の親子でピアノを弾くシーンは、調律もリアルで一般家庭の親子が弾くコンパクトグランドピアノの音がちゃんと出てる。繰り返し再生してしまった。
そして映画館で見た時にはそれほど印象に無くて忘れていたのですが、ラストのラストは麦わら帽子を取るシーンだったんですね。ずっと松岡さんの笑顔のシーンが最後だと思ってました。
後ちょっと調律師としては印象的なセリフをご紹介。
ピアノ工房へ練習に訪れた松岡さんに、眞島秀和さんが演じる調律師が工房の古いグランドピアノを紹介する際に放ったセリフ。
『ずっと染み込んでる音が鳴る感じかなぁ。古い家具みたいにさ』
これ使わせてもらおう。
ただここでの月明かりの下、二人でドビュッシーやベートーヴェンを弾くシーンはサービスカットとは言え無駄に長い。
Amazon プライムビデオ
蜜蜂と遠雷