映画『物置のピアノ』を観ました
以前に当ブログでもご紹介した、2014年公開の映画『物置のピアノ』がプライム・ビデオで配信されていたので早速観ました。
東北震災1年後の福島県の小さな村が舞台。震災そのものの悲しい話ではないのですが、その後に起こる風評被害や避難生活などの実際が描かれていて、ちょっと辛い場面もあります。
ストーリーは将来に悩む若者の心の葛藤と言ったオーソドックスな内容で、派手な演出などはありません。音楽好きを対象としているものではなく、あくまでもアイテムとしてピアノが登場します。クラシック音楽に詳しくない人でも安心して観ることができますし、姉妹での連弾シーンではこみ上げてくるものが、ラストの大合唱では涙腺崩壊してしまいます。
気になったのは、ピアノが物置に移されることになったエピソードが、震災とは全く関係がない。意図してのことだとは思うのですが、素人の考えなので恐縮ですが、そこは震災に絡めても良かったのではないかと思いました。
また、このピアノがあることに巻き込まれてしまうのですが、巻き込まれる前と後のピアノが。。。う〜ん、見る人が見れば分かると思うのですが、どうしてこうなっちゃのか。止むに止まれぬ事情はあったのだろうと思うのですが、そこだけが残念。
主人公を演じる芳根京子さん。題目通りピアノを弾く場面が多くあるのですが、実際に弾いておられますね。
映画の場面ではないですが、ご本人がピアノ演奏をYouTubeにアップロードされています。
また、主人公の次に重要な役回りの祖父役の織本順吉さんが今年(2019年)お亡くなりになりました。この映画内でもそうですが、本当に巧い役者さんだなと実感します。謹んで哀悼の意を表します。
Amazon プライム・ビデオ
物置のピアノ