やさしい悪魔 ~キャンディーズ・トリビュート
アン・ルイスがデザインした衣装なども話題を呼び「春一番」に次ぐ大ヒットとなった。 資料によると冒頭のハイヒールの靴音は吉田拓郎氏自身が鳴らしているようです。 作詞:喜多條忠 作曲:吉田拓郎 編曲:馬飼野康二 1977年3月1日発売(4位) 実はこの『やさしい悪魔』、初回プレス分は通称「木魚バージョン」と呼ばれ、サビの部分のテンプルブロック(ウッドブロックかもしれません)の音が大きく入っています。その貴重な音源をあげてくださっているので、上の通常バージョンと聴き比べてみてください。なぜ差し替えられたのかすぐにお解りいただけると思います。 通称「木魚バージョン」 吉田拓郎による曲も話題になったのですが、同じ事務所で親交のあったアン・ルイスがデザインした赤いフリル付きの黒いレオタードに網タイツという衣装も当時相当話題になりました。正直に申しますと、中学生だった私には『なんだかなぁ』という印象しか残っていません。今見てもやっぱり。。。当時のお兄さん方はどうだったのでしょうか?アン・ルイスは後にファイナルカーニバルの衣装もデザインする事になるのですが、そちらの方は割と良いのに。もちろん個人的な感想ですが。 さて、キャンディーズはこの曲で紅白歌合戦の出場は最後となる訳ですが、その時の映像を見ると異常にテンポが速い。いわゆる「巻き」がかかっているんだろうなと漠然と思っていたのですが、当時のリハーサルの映像がYouTubeに上がっていて、それを観るとリハの時点で既にテンポが異常に速く、それに対してミキちゃんがもう少しなんとかならないかと発言している場面が映っていました。音楽に対して真剣な舞台裏でのミキちゃんが垣間見えるシーンだったのですが、にもかかわらず本番では超高速テンポ。それでも笑顔を絶やさず完璧に歌うキャンディーズに旨がキュンとなる訳です。 ランちゃんが『音楽面ではミキちゃんに絶大な信頼を置いている』旨の発言が残されていますが、それを裏付けるように『年下の男の子』『春一番』などを作曲された穂口雄右氏が最近こんな事をTwitterに投稿されていましたので引用させていただきます。
今だからを一言。実はキャンディーズのレコーディングはミキが頼りでした。例えばランが歌い終わった時、松崎が楽譜を指してミキに「ここどうだった?」ミキが「もう少し高めがいいかな」松崎はすぐに「じゃあもうワンテイク」こんな感じです。まさに藤村先生でした。僕たちが思っていた以上ですね。 (資料のUP主様へこの場を借りてお礼申し上げます) ]]>