グランドピアノのダンパーの止音不良の様子を撮影してみました。
調整前 調整後 (サンプルは1989年製K社グランドピアノ) 少し大袈裟に弾いてみましたが、音の終わり方に若干違いが有る事がお分かりいただけますでしょうか。この音は左の弦の音の止まりが悪いようです。場合によっては1秒近く音が残ってしまう事も有う事も。 ご覧のダンパーは3本弦を2つの山が有るダンパーフェルトで止音するダブルウィッジ型のダンパーで、このタイプは3本の弦(水平の位置関係に有る事が絶対条件です)に対し直角に且つ同時に且つ等圧に当たらなくてはなりませんので、調整が難しく止音不良が比較的起こり易くなってしまいます。 長年の使用によりフェルトが変形していたり、弦が水平の位置関係で無くなったり、またダンパーそのものの動きが直角に上下運動しなくなってしまい、3本の弦の止音に数十分の1秒いや百分の1秒のズレが発生し、演奏される音楽に大きな影響を与える事になったり、ピアニストにストレスを与える事になってしまいます。 調整はとても難しく、素人では絶対に調整出来ませんので担当調律師に必ずご雑談ください。]]>