その気にさせないで ~キャンディーズ・トリビュート
7枚目のシングル『その気にさせないで』は千家&穂口による最後の作品となった。メインボーカルはランちゃん。前作『内気なあいつ』から3ヶ月、この間のオリジナルアルバムの発売はありませんでした。
当時のディスコで流行っていたソウルフルなサウンドを取り入れ、アイドル歌謡曲とは明らかに一線を引く曲想が一般受けしなかったのも致し方無しか、びしょ濡れ姿の3人の写真(大磯海岸で撮影。後ろの波は本物で怖かったらしいです)と、きわどい内容の詩が当時話題となったが17位のスマッシュヒット止まり。しかしながらライブでは人気の一曲。このあたりにキャンディーズのファン層が見え隠れします。
実はこの曲、当初は更に過激な内容の詞だったそうですが、渡邊社長からNGが出て書き直しをさせられたといういわく付き。音源も残されているらしいのですが、私は未だ聴いた事がありません。是非とも聴いてみたいです。
個人的には、以前に書いたように『危い土曜日』でキャンディーズにハマった私には、この曲どストライク。当時も今も興奮度曲線MAXです。
作詞:千家和也 作曲:穂口雄右
1975年9月1日発売(17位)
↑今で言うところのPVですが、キワドい内容の歌詞とは裏腹に映像は70年代のそれw ファンの間では映像に出てくる場所を尋ね歩く『観光』ならぬ『キャン光』という言葉も生まれています。
で、『その気にさせないで』と言えば話はガラッと変わりまして、こんな歌が残されています。キャンディーズには、いくつかの公認(?)替え歌が存在しておりまして、その中の一曲をご紹介しましょう。『その気にさせないで』の替え歌『エグレと言わないで』
よく聴くとエゲツない内容の歌詞ですが、サラッと歌い上げてしまうところは流石としか言いようがありません。
当時ミキちゃんは、こじんまりした胸の女性タレント達と『日本エグレの会』なるものを結成しており(ちなみにランちゃんは『餃子の会』会長)、ミキちゃんはその会の会長を務めていました。今ならば『セクハラだ!』などと言われそうですが、自ら先手を打って逆にウリにしてしまう。決してお上品とは言えませんが決して下品でもない。こんなアイドルは後にも先にもキャンディーズだけでしょうね。
追伸。
後々ランちゃんバージョンもありますので乞うご期待。
(資料のUP主様へこの場を借りてお礼申し上げます)