河合楽器がiPhoneアプリ『楽譜カメラ』をリリース
大手ピアノメーカの河合楽器製作所がリリースしたiPhone用カメラアプリ『楽譜カメラ』を購入しましたのでレビューします。
『楽譜カメラ』は、「リアルタイム楽譜認識エンジン」を搭載することにより、楽譜にカメラを向けるだけで五線や音符を瞬時に認識し、画面にタッチしてすぐに音を鳴らす事を可能にした画期的なアプリだそうな。
楽譜カメラ – Kawai Musical Instruments Manufacturing Co., Ltd.
起動後の楽譜読み込みのためのカメラ画面。右横のスライダーのスライダーで領域を広げたり狭めたりするのですが、下の画面が画像の状態が最大領域の状態です。
ランドスケープでの読み込みも可能。丸い黄色のボタンを押しながら楽譜を見ると、認識された音の部分が黄色になっている事が見て取れます。で、読み込みが完了、すなわち音符が全て黄色になったら押していたボタンをリリースせよとの事ですが、私が試した限り読み込み領域内の全ての音符が認識される事は有りませんでした。認識率は7〜8割程度です。3GSだからでしょうか?とにかく画面を安定させるのが難しい。ただし、読み込まれた音自体は正確に読み込まれています。
#や♭等の記号は後から設定できます。音符も修正出来るという事ですが正直現状では使い物になりませんが、前途のように結構正確に認識されています。
読み込みが終わると領域外を指でスライドさせて音を鳴らす事が出来ます。和音もなります。
ピッチ調節やトランスポーズ機能搭載
どんな楽譜でも読み込み可能という事でしたので、意地悪してコピーした楽譜を使ってみました。では書籍ではどうかと、ちゃんとした比較的大きな印刷の音符でも認識率は余り変わりませんでした。これって全ての音を、たとえ音階を御認識していたとしても読みこまなければ意味ないと思うのですが、現状ではどう頑張っても『歯抜け』の状態です。
現状では、まだまだネタアプリのレベルですが、技術そのものは画期的なので、これからもっともっと進化していってほしいですね。